こちらでは、紅茶とお水の関係についてのお話。
紅茶にとってのお水は、人間で言うところの血液のようなもので、元気になるには美味しいご飯を食べる!
おいしい紅茶を淹れるには、「美味しい水」を用意すればいいのです!
おいしい紅茶の材料は、「美味しいお水」と、「新鮮な葉っぱ」、
そして、紅茶の基本は「蒸らし時間」これだけなんですが、
紅茶も料理の基本と同じで、手間をかければおいしいし、手間を抜けば抜くほどまずくなるものです。
紅茶は葉っぱにお湯を注ぐだけでできてしまうと思って単純に思っている人は多いのではないでしょうか。
おいしい紅茶を淹れるための大事なポイントというのは、「水」「新鮮な葉っぱ」「蒸らし時間」この3つだけです。
それから紅茶を愛すること、おいしい紅茶を淹れてあげたいと思うこと。
一番大切なのは紅茶に対する愛情ですね☆
それではさっそく、紅茶に合うおいしいお水について。
ペットポトルのミネラルウォーターで入れるとおいしいと思われるかもしれませんが、
実は紅茶には水道水が一番適しています。
水の中に含まれるカルシウムやマグネシウム等のミネラル分が多いと、
茶葉が広がりにくく、紅茶の香りや美味しい成分が抽出されにくいのです。
幸い、日本の水道水はミネラル分が少ない「軟水」なので、紅茶や緑茶を楽しむのに適した土地だと言えるでしょう。
紅茶は水中の酸素量が豊富な“新鮮な水”で淹れた方がより美味しいのです。
英国では水が硬水でおいしいとは言えないですが、
ミネラル分の多い硬水の土地でも美味しい紅茶を楽しむために、独自のブレンド技術を発達させてきたから
必然的にミルクティーに合うストロングな紅茶を飲むようになったんです。
イギリスの紅茶もイギリスの水道水をわかして淹れるのがおいしいのです。
紅茶の原産地であるインドやスリランカでたくさんの紅茶をテイスティングしましたが、
道端で売られている屋台のチャイが一番おいしいと思いました。
それはその土地の風土に育まれた水と葉っぱを、その場で飲むからおいしくて当然なのですね。
英国は硬水だけど、英国の水にあう独自のブレンド技術が発達しているし、日本は軟水だからおいしい。
紅茶がおいしいというのには必ず理由があるというわけです。
実際に実験してみましょう。 今から軟水と硬水を使って紅茶を淹れて、テイスティングしてみます。
二回ずつ交互に味わって。色の薄いほうがおいしいし、香りもいい。
二つ淹れましたが色の濃いほうが硬水でいれたもの。薄いほうが軟水でいれたものです。
そのテイストの差は歴然としています。ミルクを入れてみたらもっと歴然ですよ。
ほら、ミルクが花びらのように広がっていくでしょ。味も見た目もこんなに違うんですよ!