3.くみたての新鮮な水を、茶葉に合った湯温に沸かす
紅茶の葉にはいろいろな品種とサイズがあり、それぞれに、おいしく淹れるための湯温があります。
<葉の種類についてはこちら>
GMTこだわりの1つは、この「湯温」です。
毎年、品質の変化する茶葉に合った、おすすめの湯温をテストしております。
80〜85℃(沸騰前)
底に小さな気泡が立ち始める |
85〜90℃(沸騰前の熱湯)
底の気泡が大きくなり、グラグラと小さく音が鳴る |
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95〜99℃(沸騰直前)
気泡が水面に浮かび、グラグラと音も大きくなってくる |
99℃以上(完全沸騰)
気泡が大きくなり、グラグラと大きな音を立てる |
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GMTこだわりのアイテム!【温度計】
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このような、専用の温度計があればベストですが、
気泡や、グラグラと鳴る音の具合で、大体の温度は予想できます。
おすすめの温度から多少ずれたからと言って、
その紅茶が飲めないなんてことはありませんから、
おいしく淹れることを楽しんで、味わってみてくださいね。
そうすると、自然とおいしく感じられるものですよ。 |
ここでちょと実験です。
同じ茶葉で、おすすめの温度と、それよりも低い温度で淹れた場合を見てみましょう。
インド紅茶 ダージリン春摘み ≪FTGFOP1≫等級の茶葉
おすすめ温度 : 80〜85℃ おすすめ抽出時間 : 5分 |
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おすすめ温度の間、83℃で淹れてみました。
FTGFOP1等級は、とても大きい茶葉ですが、
5分のおすすめ抽出時間で、しっかりと葉が開きました。
渋みも出ず、ちょうど良い温度と言えるでしょう。 |
あすすめの温度より低い、70℃で淹れてみました。
5分のおすすめ抽出時間でも、葉の開きが十分でなく、
葉のヨリ(ねじれ)が完全にほどけていません。
味わいも物足りない感じがしました。 |
高い温度で淹れた時は、味わいに「角」が出て、渋みが強くなります。
80℃前後の熱湯でも、完全に沸騰したお湯でも、紅茶は淹れられますが、茶葉のサイズや性質はさまざまです。
湯温にはこだわった方が、おいしい紅茶、というよりも「お好みの紅茶」が味わえると言っていいでしょう。
4.茶葉と湯量の割合を量る
新鮮な茶葉と、沸かしたてのお湯がそろっても、
お湯に対して、茶葉が多すぎると濃い紅茶になってしまいますし、少なすぎると、薄い紅茶になってしまします。
茶葉は、「ドザール」や「ティーメジャー」等があればベストですが、ご愛用のスプーンを目安に量ってみてください。
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←ティーメジャーや、いつも決まったスプーンで量ると、
お好みの紅茶に必要な分量が、だんだんと分かってきます。 |
スプーンも大きさがいろいろで、一概には言えないのですが、ティースプーンに中盛り一杯で、約2.5gです。
↓の写真は、縦4cm×横2.8cm、深さ5mm、のティースプーンで量った場合、茶葉の種類(サイズ)によっての違いです。
大きい葉 <FTGFOP1> |
大きめの葉 <OP> |
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2.5gの葉が、スプーンに乗りきりませんでした。
写真の量は、2gです。 |
2.5gの葉が、ちょうどスプーンに乗りました。
大きめの葉が重なり合って、中盛りという感じです。 |
小さな葉 <FBOPF1> |
小さく細かい葉 <BOP> |
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2.5gの葉が乗っても、まだスプーンに余裕があります。
葉が程々の大きさで、ぎっちりと敷き詰められています。 |
細かい粒のような葉は、平たく乗せるとこぼれ、
2.5gでは、中盛りの山のようになりました。 |
360cc(ティーカップ約3杯分)のお湯に対して、5gの茶葉を使用します。
予めティーポットに湯量の目印を付けておくと、入れ間違いがなく便利ですよ。